ばとうかんのんどう
「馬頭観音堂」

「馬頭観音堂」は「丸子・水神社」の本殿裏手の丸子川の堤防道路側の斜面にあります。観音様は「観世菩薩」と言い、変身自在で33にも身を変えて現れるとされています。この「馬頭観音」も化身された一つで、頭に馬を戴いているので、この名がついています。
「お堂の中を覗いて見てください」数ある変化観音菩薩像は、穏やかな顔をしていますが「馬頭観音」は、頭上に馬の頭をのせて、憤怒相 (ふんぬそう)をしています。これは、全ての人を救済するために悪と戦い、衆生の 「煩悩」を断ち切るためにそうしているのです。また、昔は生活の必需であった大切な「牛や馬」の「無病息災」を願う信仰から「馬頭観音」が生まれました。ここ丸子宿は、徳川幕府の決まりで、宿場の伝馬が多くいました。
おさだ歴史友の会 大木勝敏様 資料より